証明写真は持ち込みできる?持参する条件やルールを徹底解説
多くの人が仕上がりに不満を持っている免許証用の証明写真。
自分好みの素敵な1枚を使ってみたいけれど、そもそも持ち込みできるか分からないという人も多いのではないでしょうか?
この記事では、証明写真は持ち込めるのかや持参する条件・ルールを解説します。
証明写真って持ち込みできるの?
免許証用の証明写真は、いくつかの条件をクリアすれば持ち込み可能です。
公的な書類に使用する写真のため少し条件は厳しいですが、ルールをしっかりと確認したうえで撮影し、受付に持参すれば手続きを進めてくれますよ。
はじめに、証明写真の持ち込みの対応状況や条件についてを紹介するので、自分好みの1枚を使って免許証を作りたい人は参考にしてみてくださいね。
持ち込み可能な都道府県が増えてきている
運転免許証に使う証明写真の持ち込みが可能な都道府県は、増加傾向にあります。
一部非対応の自治体、施設などもありますが、比較的多くの都道府県が対応しているので、自分好みの写真を使いたいなら確認や検討をしてみる価値も十分にありますよ。
各都道府県の自治体のHP、警察署のHPなどで簡単に確認できるので、証明写真の持ち込みに興味がある人はぜひチェックしてみてくださいね。
持ち込める写真には条件がある
- 縦3センチメートル×横2.4センチメートル
※国外運転免許証申請時に添付する写真サイズは、縦4.5センチメートル×横3.5センチメートル。 - 無帽(宗教上又は医療上の理由がある場合を除く)
- 正面、上三分身
- 無背景
- 申請前6か月以内に撮影したもの
- 個人識別が容易にできるもの
- 運転免許証が適正に作成できるもの
引用:警視庁「申請用写真及び持参写真のご案内」
持ち込み可能な写真には、いくつかの条件があります。
基本の条件・規定は上記の7点。
サイズや期間などの項目が中心で、その他も正面を向いて写る、無背景などシンプルなルールのため、証明写真機や写真館を利用すれば個人でも簡単に対応できるでしょう。
「個人識別が容易にできるもの」の項目のみ要注意。
こちらは髪の毛、眼鏡、アクセサリー、衣類で顔の一部が隠れているものはNG、背景の色と同化する洋服はNGなど、少し細かく設定されているので撮影前には必ず把握しておきましょう。
証明写真の持ち込みルールが変わったって知ってる?
ここ数年で免許証用証明写真の持ち込みルールが、変更されたのをご存知でしょうか?
実は2019年には再交付、2021年には全体的なルールが大幅に緩和されていますよ。
ルールの統一が進んだことにより、不受理になるケースが減ったのもポイントです。
次は、多くの利用者から喜びの声が上がっている、証明写真の持ち込みルールの代表的な変更点を紹介します。
都道府県によっては更新期間外でも変更可能
2019年のルール変更により都道府県によっては、更新期間外でも変更可能となりました。
再交付の手数料や申請の手間は必要となりますが、いつでも好きなタイミングで運転免許証の証明写真を変更できますよ。
変更受付の可否は自治体・警察署のHPなどでも手軽に確認できるので、今すぐにでも証明写真を変えたい人はチェックしてみてください
ね。
背景色は青以外もOK
青背景のイメージが強い免許証用の証明写真ですが、ルールの変更により青以外のものもOKとなっています。
もちろん、細かな条件がありグラデーションや模様のない「無背景」かつ、洋服と背景の同化がない場合に限定されます。
しかし、この条件を満たせばグレーや白といった証明写真の定番カラーはもちろん、ピンクや茶色のような個性的な色も選べますよ。
まだまだ青を使う人のほうが多数派のようですが、個性的な証明写真を作りたい、自分に合った色を使いたいなら検討してみてはいかがで
しょうか?
本人の目の色と近ければカラコンOK
本人の目の色と近ければ、カラコンの着用もOKです。
縁取りや模様により顔の印象を大きく変えるもの、目の色と遠いものはNGになりやすいですが、自然な色合いなら受け付けてもらえますよ。
実用面で考えると本人の確認が簡単なカラコン無しの写真のほうが優れていますが、写りを重視したい、好みの写真を使いたいなら利用しても良いでしょう。
笑顔で撮影してもOK
真顔で写るイメージが強い運転免許証の証明写真。
実は2021年のルールの緩和により、笑顔での撮影もOKとなりました。
歯を見せるほどの満面の笑みはNGですが、口角を上げる程度の自然な笑顔・微笑みならOKになったので、より自分らしい写真を使えますよ。
あくまで「個人識別が容易にできる」ことが前提のため多少の注意は必要ですが、柔らかい表情が使えるのは嬉しいですね。
※都道府県によってルールが異なります。撮影前に事前確認することをおすすめします。
免許証センターに写真を持ち込むときの注意点は?
自分好みの証明写真が持ち込める一方で、注意しておきたい点もいくつかあります。
なかには免許の発行やお金に関わるものもあるので、持ち込みや撮影の前には必ず確認しておきましょう。
次は、免許証センターに写真を持ち込むときの注意点を紹介します。
ぜひ参考にして、スケジューリングや撮影などに役立ててみてくださいね。
NGが出た場合は撮り直しになる
写真を持ち込む前に知っておきたいルールの1つが、NGが出た場合は撮り直しになることです。
基本的に規定に反していると判断された写真は受理されません。
加工による修正も行っていないので、一度不受理になると撮り直して再度持ち込み、もしくは会場で撮影した写真を使うことになりますよ。
自分好みの証明写真が使えるのは魅力的ですが、NGが出た場合の手間が増えてしまうことは覚えておきましょう。
交付に時間がかかる場合が多い
持ち込み写真を使った免許証の作成は、通常の作成よりも時間がかかる場合が多いです。
自治体によっては当日受け取れるところもありますが、基本的に時間がかかるものと思っておきましょう。
また、NGが発生するとさらに時間がかかる点にも要注意。
そのため、証明写真を持ち込む予定なら、普段よりも余裕を持ってスケジュールを立てておくのがおすすめです。
画質が落ちやすい
元の写真よりも画質が落ちやすいのも、証明写真を持ち込むときの注意点の1つです。
落ちる理由は機械で読み込んだり、再撮影したりした上で印刷されるため。
一度デジタルデータに変換するという作業を挟んでいるので、どうしても画質が荒くなったり、色合いが変わったりしてしまいます。
仕上がりにガッカリしないためにも、元の写真より画質が落ちることを承知した上で持ち込むようにしましょう。
更新料金は安くならない
証明写真を持ち込んでも、免許の更新料金は安くなりません。
むしろ撮影費用がかかるぶん、持ち込みのほうがお金がかかってしまいます。
そのため、少しでも節約したいなら免許センターで撮影をお願いするのがおすすめです。
逆に多少お金と手間がかかっても良いので、好みの写真を使いたい人とってはメリットのほうが多いでしょう。
免許証の証明写真で綺麗に撮るコツは?
持ち込みのルールや注意点の次は、免許証用の証明写真を綺麗に撮るコツをチェックしていきましょう。
もちろん、ルールを意識するだけでも撮影自体は可能ですが、コツを意識しながら撮影すると、より完成度の高い素敵な写真に仕上がりますよ。
最後に撮影に不慣れな人でも気軽にできる、免許証用の写真を綺麗に撮るコツを紹介します。
姿勢を伸ばしてあごを軽く引く
証明写真を綺麗に撮るコツの1つ目は、姿勢を伸ばしてあごを軽く引くことです。
とてもシンプルですが、姿勢良くすることで明るい顔色で撮れるほか、目線も丁度いい素敵な写真がとれますよ。
撮影となるとつい緊張して姿勢のことを忘れてしまうものですが、綺麗に撮りたいならしっかりと意識するようにしましょう。
また、スピード写真機を利用するときは、イスの高さにもこだわると、より良い姿勢で撮影できるので試してみてくださいね。
小顔効果が期待できる髪型で撮る
スッキリとした雰囲気の写真を撮りたいなら、小顔効果が期待できる髪型を取り入れてみましょう。
顔の一部や輪郭を隠すのがNGの証明写真。
小顔効果を狙った髪型は難しいと思われがちですが、実は顔の形や首元がハッキリとしたスタイルを取り入れれば小顔にみせることもできますよ。
ポイントは首周りやサイドをまとめて、顔の輪郭や首元に髪がかからないようにすること。
加えて、前髪は目にかからないようサイドに流したり、分けたりすると小顔効果が期待できる髪型になるでしょう。
白やベージュ系の服を選ぶ
免許証の証明写真で綺麗に撮りたいなら、洋服の色の選び方も重要です。
定番の青背景を選ぶなら背景と同化する心配もなく、顔色も明るく見える白やベージュ系のカラーがおすすめ。
もちろん、ダークなカラーを選んでも撮影はできますが、明るい色合いのほうがスッキリとした素敵な仕上がりになるでしょう。
また、白やピンクを選ぶ予定なら、顔よりもワントーン以上濃い目のダークなカラーを選ぶとより人物が引き立つのでおすすめです。
襟元がつまったトップスは着ない
免許証用の証明写真を撮るときには、襟元がつまったトップスは着ないようにしましょう。
タートルネックやハイネックのような首元を隠してしまう洋服は、胸から上を写す証明写真では顔が大きく見える原因となってしまいます。
一方のVネックのような襟元がしっかりと開いた服は、首元がスッキリとした仕上がりになるので、全体もシャープな雰囲気になりますよ。
撮り直しのリスクも減らせるので、持ち込み用の証明写真を撮るときには襟元が開いた服を選んでみてくださいね。
レフ板代わりになるアイテムを持つ
証明写真機で撮る写真のクオリティを手軽に高めたいなら、光を反射させる道具の「レフ板」の代わりになるアイテムを持つのもおすすめです。
レフ板の代わりになるものは主にA4サイズ以上の白い紙、もしくは白いハンカチで、撮影の際にフレームに入らないよう垂直・水平に持つだけでも、より明るい仕上がりになりますよ。
上下にフラッシュがある機器では使えないというデメリットもありますが、気になる人は試してみてくださいね。
写真スタジオでプロに撮ってもらう
クオリティの高い証明写真を使いたい、NGを極力避けたいなら写真スタジオを利用するのもおすすめ。
写真スタジオならプロが丁寧に撮影してくれるので、証明写真機や自撮りよりも素敵な写真が手に入りますよ。
姿勢や表情に対するアドバイスが貰えるので、撮影に不慣れな人でも気軽に利用できるでしょう。
また、ルールを熟知したカメラマンが撮影や規格の決定などを進めてくれるため、ルールに沿った規格の写真が簡単に作れるのもポイントです。
他の方法よりも料金は高めですがNGのリスクが少なく、写りも良い証明写真が欲しいなら、ぜひ写真スタジオを利用してみてくださいね。
証明写真の持ち込みOKな都道府県が増加中!失敗したくないなら写真スタジオで撮影しよう
持ち込み可能な地域が増えている、運転免許証の証明写真。
自分好みの1枚を使いたい、冴えない写りの写真は嫌という人は、ぜひ持ち込みを検討してみてはいかがでしょうか?
別途手続きが可能な場所を調べたり撮影したりする手間が必要になりますが、それらをクリアすれば好みの1枚を使った素敵な免許証が手に入りますよ。
手軽に作成したいなら専用の写真アプリ・サービスや証明写真機がおすすめ。
失敗したくないなら、プロが撮影してくれる写真スタジオがピッタリなので、求めるクオリティや予算に合わせて選んでみてくださいね。
- 免許証用の証明写真は、基準を満たしたものであれば持ち込みOK
- 2021年のルールの緩和により、おしゃれや背景色の自由度が上がった
- 証明写真の持ち込みには撮り直しになる、お金がかかるなどのデメリットがある
- 免許証用の証明写真を綺麗に撮るコツは、姿勢や服装のポイントを意識すること
- 撮り直しのリスクや失敗を避けたいなら、写真スタジオで撮影するのがおすすめ