大学入試・願書用証明写真のルールは?ふさわしい服装・髪型やどこで撮るかを解説
大学入試の願書、受験票に必須となる「証明写真」。
撮影を考えているけれど、どんな服装・髪型で撮るべきか、どんなルールがあるか分からないので不安に感じている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、大学入試で使う証明写真の役割や基本ルール、おすすめの撮影場所を紹介します。
大学入試で使う証明写真にはどんな役割がある?
大学入試の願書や受験票に必要な証明写真ですが、何のために貼り付けるのでしょうか?
貼り付けるようにルールには記されているものの、役割や理由までは詳しく書いていないので疑問に感じてしまいますよね。
そこではじめに、大学入試で使う証明写真にはどんな役割があるのかを紹介します。
ぜひ参考にして、書類作成や撮影に役立ててみてくださいね。
本人確認
大学入試で使う証明写真の主な役割は「本人確認」です。
免許証や履歴書などに添付する顔写真とも共通する役割で、入試では不正な受験を防ぐために使われます。
顔のパーツや輪郭を隠さない髪型にする、大きなアクセサリーや帽子は不可など、スムーズな本人確認に必要となる細かなルールが定められているのも特徴の1つ。
受験の合否には関係ありませんが、ルールに違反すると再提出を求められる可能性もあるので、ルールを確認した上で用意するようにしましょう。
マナーや印象の確認
マナーの有無や受験者の印象の確認も、大学入試で使う証明写真の役割の1つです。
こちらは主に、推薦やAOといった面接のある入試方法での役割で、アルバイトや企業の面接のように証明写真で大まかな印象が判断されます。
結果にも多少の影響があるといわれているため、これから撮るつもりなら受験の一部と考えて撮影に臨むと良いでしょう。
また、一般入試の場合は合否と関係ありませんが、1度フォーマルな証明写真を撮る経験をしておくと、今後の就職活動や本人確認書類の作成に役立ちますよ。
学生証の写真として使用する大学も
大学入試で使う証明写真を、そのまま学生証として使用する大学もいくつかあります。
全ての大学ではありませんが注意書きや情報をチェックせずに、高校生感のある写真を提出してしまうと、その1枚を4年ほど使うことになりますよ。
このようなトラブルを防ぐためにも、余裕があるときにリサーチや書類のチェックをしっかりと進めておくのがおすすめ。
知り合いにその大学と関連のある人がいる場合は、証明写真の扱いを聞いてみるとスムーズに確認できるでしょう。
大学入試に使う証明写真を撮影するときの身だしなみ・服装
大学入試に使う証明写真の役割の次は、身だしなみや服装といった基本ルールをチェックしていきましょう。
就職活動に使うものほどフォーマルかつ、細かなルールが多いわけではありませんが、やはり決まり事やマナーのようなものがいくつか定められていますよ。
どれも比較的簡単に対策できるものばかりなので、ぜひ覚えて撮影に役立ててみてくださいね。
大学受験・願書用写真の身だしなみ・服装【男子高校生】
服装
大学入試に使う証明写真は、セミフォーマルな服装で撮影するのが基本です。
入学式用にスーツを購入しているならスーツスタイル、持っていない場合は白系シャツの上に濃い色のジャケット・カーティガンを着用すると、問題なく撮影できるでしょう。
Tシャツやパーカーのようなラフな服装は、セミフォーマルの範囲から外れてしまうためNG。
高校の制服に関しては、願書の写真が学生証に転用される大学やそもそも制服での撮影がNGの大学もあるため避けたほうが無難です。
髪型
男子の髪型は、証明写真の基本ルールに沿ったスタイルにするのがおすすめです。
ルールと聞くと難しく感じてしまいますが、男子であれば平均的な髪の長さ(ナチュラルショート前後)であれば簡単にクリアできますよ。
ポイントは前髪が輪郭や目を隠さないスタイルにすること。
加えてセットが派手になりすぎないように注意すると、ルールに沿った好印象な写真が撮れるでしょう。
大学受験・願書用写真の身だしなみ・服装【女子高校生】
服装
女性の場合の身だしなみ・服装も、セミフォーマルなものが基本です。
ジャケットやカーディガンを着用しての撮影が推奨されているほか、ラフな服装や制服はNGなど全体的なルールは男女共に同じになっていますよ。
女性のみシャツとブラウスの両方が可となっているので、ジャケットの雰囲気や好みに合わせて好きなほうを選んでみると良いでしょう。
髪型
大学受験・願書用の証明写真は、顔の輪郭をハッキリさせた清潔感のあるスタイルで撮りましょう。
髪が長ければ1つにまとめたスタイル、短めなら髪を耳にかけたスッキリとしたスタイルがおすすめ。
加えて、どちらの髪型であっても輪郭や目が髪で隠れないようにピンで留めたり、セットしたりすると好印象な写真が撮れますよ。
凝ったアレンジやヘアアクセがNGな点には要注意ですが、その他のルールはシンプルなので、しっかりと把握して素敵な1枚を撮ってみましょう。
メイク
大学受験用の証明写真を撮るときは、基本的にノーメイクです。
普段からメイクをしており、試験当日もメイクをする予定なら肌なじみの良い色を使った、ナチュラルメイクでも良いでしょう。
主張が強いアイラインやつけまつげといった、大きく顔の印象を変えるメイクがNGな点には要注意。
一般入試でも当日の本人確認がスムーズに進まない可能性があるほか、推薦・AO入試では逆効果になる場合もあるので避けましょう。
大学受験・願書用写真の身だしなみ・服装【浪人生】
浪人生の大学受験・願書用写真の身だしなみ・服装も、基本的に高校生と同じです。
服装はセミフォーマル、髪型は輪郭や目を隠さないスタイルを意識して撮影に望みましょう。
また、女性の場合はメイクをする人の割合が高校生よりも増えているでしょう。
ですので、メイクをする人はナチュラルメイクを基本に撮影したほうが当日の本人確認もスムーズに進められますよ。
大学入試用の証明写真を撮影する前に確認しておきたいポイント
大学入試用の証明写真を撮る前には、いくつかのポイント・確認事項もしっかりとチェックしておきましょう。
これらをチェックしてから撮影しないと、ルール違反となり撮り直しや再提出といったトラブルに発展する場合もありますよ。
次は、大学入試用の証明写真を撮影する前に確認しておきたいポイント、注意点を6つ紹介します。
データが必要かどうか
大学入試用の証明写真を撮影する前には、データが必要かどうかを必ず確認しておきましょう。
近年では多くの大学がデータ形式の証明写真が必須となる、Web出願を取り入れています。
全ての大学ではないようですが、Web出願を取り入れている大学を受ける予定なら紙の証明写真に加え、データも必ずもらうようにしましょう。
もらい方は各撮影スポットの無料、有料オプションを利用するだけと簡単なので、難しく考えず気軽に利用してみてくださいね。
サイズ
データや紙のサイズも、大学入試用の証明写真を撮影する前に確認しておきたいポイントです。
このサイズを間違えてしまうと、撮り直しや加工の手間が発生してしまう可能性も十分にあります。
データの場合は縦横のピクセル(px)数と、容量の上限。
紙の場合は縦4cm×横3cmの定番サイズなのか、それ以外のサイズなのかを確認してから撮影するとルールに沿った1枚が手に入りますよ。
背景色
大学入試用の証明写真の背景色は、白や青、グレーが基本です。
厳密に決まっているわけではありませんが定番で、さらに人物も良く引き立てるこの3色なら印象の良い仕上がりになりますよ。
証明写真ではNGとされる、洋服と背景の同化が起こりにくいのもポイント。
白は明るめ、青は爽やか、グレーは落ち着いた雰囲気と、それぞれに違った魅力があるので、ぜひ好きな色を選んで自分好みの1枚を撮ってみてくださいね。
枚数
証明写真の撮影前には、必要な枚数も必ず確認しておきましょう。
基本的に願書1枚につき証明写真1枚を貼るのが基本ですが、なかには複数枚の貼り付けが必要な大学もあります。
そのため、撮影前には願書の枚数に加え、それぞれ何枚ずつ必要になるかも確認しておかないと、書類作成時に足りないというトラブルが発生する可能性がありますよ。
確認は少し面倒ですが、撮り直しや焼き増しにかかる時間や費用の節約にもつながるので、何枚必要かもしっかりと確認してから撮影しましょう。
いつ提出するか
証明写真は6ヶ月以内、できれば3ヶ月以内に撮影したものを使うのが基本です。
厳密に決められているわけではありませんが、基本ルールに沿った写真を使うためにも、いつ提出するかも確認してから撮影しましょう。
余裕のあるスケジュールを立てたいなら、提出日の2ヶ月〜3ヶ月前を目安にするのがおすすめ。
受験勉強や塾が忙しい場合でも1ヶ月前を目安に撮影したほうが、スムーズに書類作成を進められますよ。
その他の細かなルール
大学ごとの細かな撮影ルールをしっかりと把握してから撮影することも、証明写真を撮影するときのポイントの1つです。
大学によっては写り方や期限など、細かなルールが設定されているところもあります。
このルールに違反すると、再撮影や再提出といったトラブルに発展する可能性もあるので、把握してから撮影に臨みましょう。
大学受験の証明写真はどこで撮るのがおすすめ?
身だしなみやポイントについては分かったけれど、どこで撮るべきか迷っているという人も多いでしょう。
撮影場所によって、サービス内容やシステムが大きく異なるので、どこが良いのか迷ってしまうものですよね。
そこで次は、大学受験の証明写真が撮影できる場所の概要やそれぞれの特徴、おすすめポイントを紹介します。
写真館
「推薦・AO入試で使う証明写真はハイクオリティなものにしたい」「せっかくだから素敵な1枚を使いたい」という人におすすめなのが写真館・写真スタジオです。
プロのカメラマンが撮影してくれるスポットで、その人の魅力を活かすようなハイクオリティな1枚を撮影してくれますよ。
身だしなみや服装のアドバイスももらえるので、写真撮影に不安がある人でも安心。
データのお渡しサービスやヘアメイクなど、撮影関連のオプションが充実しているのも魅力の1つです。
料金はやや高めで、予約が必要にはなりますが、仕上がりを重視したいならぜひ利用を検討してみてくださいね。
スピード写真機
スピード写真機(証明写真機)は、駅の近くや駅構内、商業ビルなどに設置されている、証明写真の撮影に特化した機器です。
手頃な料金で撮影できるほか、その場ですぐに印刷できるので撮影にかかる費用や時間を節約したい人から人気がありますよ。
機種によってはWebサービスやアプリを使えば、写真のデータが簡単にダウンロードできるのも特徴の1つ。
しかし、仕上がりは写真館に劣るほか、アドバイスがもらえない点は要注意。
そのため、写真のクオリティよりも手軽さを求める人向けのスポットといえるでしょう。
自撮り
スマホを使った自撮りでも、大学入試用の証明写真を撮影できます。
背景やイスなどを用意する必要はありますが、好きなタイミングで撮影できるので忙しい受験生でも気軽に利用できますよ。
コンビニで印刷すれば1回200円前後、自宅のプリンタと写真用紙を使ってプリントすれば1回の価格をさらに抑えられるなど、コスト面が優れているのもポイントです。
しかし、高確率で自撮り感が際立ったイマイチな仕上がりになる、そもそもスマホ撮影がNGの大学があるというデメリットも。
また、それなりのクオリティで撮影するためには技術や機材も必要なため、よほどの理由が無い限り他の方法を選んだほうが快適に撮影できるでしょう。
大学入試用の証明写真を上手に撮るコツ
撮影場所の次は、上手に撮るコツをチェックしていきましょう。
SNS用の自撮りと違って、微妙な写りになることが多い大学入試用の証明写真。
実は、いくつかのコツを意識するだけでも、見る人に好印象を与えられるような素敵な仕上がりにできますよ。
最後に、大学入試用の証明写真を上手に撮るコツを紹介します。
正しい姿勢で撮影する
大学入試用の証明写真をキレイに撮るコツは、正しい姿勢で撮影することです。
身だしなみと比べると軽く見られがちですが、実は姿勢は出来栄えに大きく影響しますよ。
やり方はまず足を組んだり、開いたりせずに座ります。
次に、尾てい骨〜頭のてっぺんを一直線にするイメージで背筋を伸ばしましょう。
最後に、額を少し前に出すイメージであごを引いたら正しい姿勢の完成です。
ちょっとした工夫ですが、実践するだけでスッキリとした仕上がりになるので、ぜひ気軽に試してみてくださいね。
目線はカメラのレンズを意識
カメラのレンズと目線を合わせることも、大学入試用の証明写真を上手に撮るコツです。
写真館や自撮りを利用するのであれば、カメラのレンズ。
スピード写真機なら指定されたポイント、もしくは映像内の自分の目に目線を合わせましょう。
簡単なことですが、この「目線」を意識するだけでも目力を感じさせる素敵な仕上がりになりますよ。
軽く口角を上げると親しみやすい雰囲気に
親しみやすい雰囲気が好きなら、軽く口角を上げた自然な笑顔で撮影するのもおすすめです。
もちろん、真面目な顔で撮影しても良いですが、こちらのほうがより柔らかい雰囲気の写真になりますよ。
ポイントは、口を閉じたまま口角を上げる、目を少し大きめに開くの2点。
この2つを意識するだけでも親しみやすい雰囲気が出せるので、気になる人はぜひ試してみましょう。
大学入試で提出する証明写真は本人確認や学生証に使われる!納得できる素敵な1枚を提出しよう
大学入試で提出する証明写真は、本人の確認や学生証に使われる重要なものです。
受験を頑張りたい、他人に見せても大丈夫なものにしたい人は、納得できる素敵な1枚を提出しましょう。
また、撮影場所に迷っているなら、写真館や写真スタジオがおすすめ。
プロが丁寧に撮影してくれるのはもちろん、身だしなみや服装、表情についてのアドバイスももらえるので、納得の1枚も手に入れやすいですよ。
データ化にもしっかりと対応してくれるので、気になる人は利用を検討してみてくださいね。
- 大学入試で使う証明写真は本人確認に使われるほか、印象のチェックや学生証にも使用される
- 証明写真を撮影するときの身だしなみ・服装は、セミフォーマルが基本
- 大学入試用の証明写真には細かなルールがあるので、撮影前に必ず確認しよう
- 入試に使う証明写真は、写真館やスピード写真機などで撮影できる
- 映える写真を撮りたいなら姿勢や目線、表情を意識してみよう