免許証の写真=本当の顔?びっくりするほど写真写りが悪くなる原因とは
身分証明として提示することも多い運転免許証の写真。
しかし、写真写りが悪くてあまり人に見せたくないという人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな運転免許証の写真について、写真写りが悪くなる原因とその改善策をお伝えしていきます。
どうしても写真が気に入らないときの解決方法についてもご紹介しているので、運転免許証の写真にお悩みの人は参考にしてください。
免許証の写真が本当の顔?ショックを受ける人は少なくない!
実際に免許証の写真を見てショックを受ける人は少なくありません。
気になる話題をピックアップしているメディアrobamimiが展開した、2,900人以上を対象にしたアンケートを参考にしてみましょう。
そのなかで、運転免許証の顔写真に対する満足度を質問したところ、10点満点中で平均満足度は4.2。
全体的に「まあ普通」と回答した人が最も多いものの21.4%にとどまり、次に多いのが「不満」と回答した19.9%という結果でした。
免許証の写真を見て「これが現実なんだ」「見るも恥ずかしいレベル」と、思い描いている姿とのギャップに唖然としてしまった人も多いようです。
度重なる失敗の経験からか、自らレフ版代わりの画用紙を持参するという強者まで。
このことからも、免許証の写真に満足していない人の多さが伺えます。
参考:運転免許の写真、日本国民の平均満足度は10段階評価で4.2と判明!
免許証の写真写りが悪すぎるのはなぜ?
免許証の写真写りが悪くなるのは、誰しもが経験したことがあるでしょう。
それでは、なぜ免許証は写真写りが悪くなるのでしょうか。
ここからは免許証の写真写りが悪くなる原因をチェックして、改善策を探りましょう。
広角レンズで撮影するから
一般的に免許証の写真を撮影する免許センターでは、流れ作業で何人もの写真を撮らなければいけないため、ピントを合わせやすい広角レンズが使われているといわれています。
しかし、広角レンズで使用される凸レンズは、中央から外側に向かって被写体の歪みが大きくなります。
そのため、顔が引き延ばされたような違和感があるのかもしれません。
鏡に映る見え方と違うから
日頃、自分の顔は鏡で確認していますが、人は無意識のうちに鏡に映った自分が良く見える表情をつくっているのです。
さらに、意識しないようにしても頭のなかで鏡に映る自分を補正しているといわれています。
つまり、鏡に映っている自分自身よりも写真に写った姿のほうが、脳内補整がされていない本来の姿といえます。
鏡で見ている脳内補整された姿よりも写真写りが悪いと感じるのも、当然の結果なのかもしれません。
撮影の準備が整っていないから
免許センターで免許更新をしたことがあれば、流れ作業で写真を撮っていく過程を経験しているのではないでしょうか。
免許センターでは、免許更新の受付から免許証用の写真を撮るまで、機械的に進んでいくことがほとんど。
そのため、ゆっくりと表情を決めたり姿勢を正したりといった、写真写りを良くする時間もなく、待ったなしでの撮影となってしまうでしょう。
盛れる顔の向きではないから
「この向きの顔が一番盛れる」と、写真を撮るときに自分が最も良く見える決まった顔の角度があるという人も少なくありません。
人の顔は横から見たり、上から見たり角度によって印象が異なることが多いです。
しかし、運転免許証の写真は問答無用で真正面を向いた写真になります。
自分のベストな顔の向きではないため、写真写りが悪いと感じてしまうのです。
証明写真向きのメイクではないから
免許証の写真は普段通りにメイクをしていても、撮影すると顔の印象が濃く映ることが多くあるといわれています。
また、青色の背景色は、実際よりも顔の色を悪くくすんで見せがちです。
そのため、普段見ている自分よりも残念な写真の仕上がりになってしまうのでしょう。
免許証の写真写りを良くする対処法!
免許証の写真写りを悪くする原因は分かりましたが、数年間使用することになるからこそ、できるだけ写真写りを良くしたいもの。
それでは、免許証の写真写りを良くするためにはどうしたらいいのでしょうか。
ここからは改善するためのポイントをチェックしていきましょう。
自然な笑顔を練習しておく
免許証の写真は、にっこりと大きく笑って撮影した写真は使えません。
しかし、だからといって真顔で写真を撮るとシワやほうれい線が目立ってしまうこともあります。
そのため、微笑むぐらいの自然な笑顔で写真が撮れると最適です。
左右の口角を少し意識して、楽しいことやうれしいことを思い出すと自然な微笑みが生まれます。
当日、いきなりその場で実践するのは難しいため、あらかじめ鏡を見ながら練習しておきましょう。
レフ板効果のある白い服を着る
アンケートでも「レフ版代わりの画用紙を持ち込む」という回答がありましたが、顔に光を反射できるレフ版のような役割を果たすものがあると、顔を明るく見せられます。
画用紙を持ち込むというのはハードルが高いため、白っぽい服を着ていくのが手軽でおすすめ。
また、座った膝の上に白いハンカチを敷いたり、白いボトムを履いたりしても同様の効果が期待できます。
メイクは目元と顔色を意識する
免許証の写真は背景色の効果もあり、顔色が悪く見えがち。
そのため、メイクはハイライトやチークを活用して、血色を良く見せるような工夫を意識しましょう。
リップも薄いピンクやベージュはカラーが分かりにくいため、普段より少し濃いめを意識すると血色がプラスできます。
反対に、アイシャドウに色を入れすぎると目元が暗い印象になります。
また、つけまつげやまつげエクステも目元が影になるので逆効果に。
アイラインなどで目を強調しながら、まつげは自然に仕上げましょう。
顔回りをスッキリ見せる髪型にする
女性の場合は、髪型も写真写りを良くするためのポイント。
髪が長い人は首元が見えるように髪を後ろでまとめると、顔周りがすっきりした印象に変わります。
前髪がある人は目にかかると影になってしまうため、流して固定したりピンでとめたりして目元にかからないように工夫しましょう。
姿勢を良くしてあごを引く
写真写りを良くするためには撮影時の姿勢も重要です。
猫背で写真を撮ると、顔に影ができやすくなり、疲れたときのように表情が暗く見えてしまいます。
姿勢を正してあごを引いた状態で写真を撮ることで、フェイスラインが上がって引き締まった印象に。
あごを引いて写真を撮ることで目を大きく見せる効果もありますが、あごを引きすぎるとかえって目つきが悪くなってしまいます。
ほどほどになるように、鏡を見ながら練習しておくのがおすすめです。
どうしても免許証の写真が気に入らないときはどうする?
このように、写真写りを良くするための改善策はいくつかあります。
しかし、最善を尽くして写真を撮っても、やはり仕上がりが気に入らないこともあるかもしれません。
ここからは、どうしても免許証の写真が気に入らないときの解決方法をご紹介します。
免許証写真を変更する
従来は運転免許証を紛失したり破損・汚損したりした場合に限り、再交付が認められていました。
しかし、2019年12月に施行された改正道路交通法から、運転免許証の再交付要件が大幅に変更になり、紛失や汚損・破損以外の理由でも再交付申請が可能になりました。
つまり、免許証の写真写りが悪いから変更したいという理由でも運転免許証の再交付手続きができるのです。
納得のいく写真を撮って持ち込む
再交付の場合、身分を確認できる書類と2,250円の手数料が必要になります。
もちろん再交付の際も免許センターで写真を撮影できますが、納得のいく写真をあらかじめ準備して持ち込むことも可能です。
その場で免許証に使用する写真を撮影した場合は、当日に免許証が交付されます。
しかし、持ち込んだ写真を免許証に使用する場合は交付までに1週間ほど時間がかかる場合もあるので注意しましょう。
持ち込み写真を撮るときの注意点
持ち込んだ写真を免許証に使えるといっても、どんな写真でも認められるわけではありません。
背景色は青色である必要はありませんが、被写体と背景が同化しない無地の単色が最適です。
また、個人の識別がしやすいことが重要であるため、実際の本人とかけ離れているような仕上がりの写真も認められません。
納得のいく仕上がりを追求するあまり、現実とは全く違うことにならないように注意しましょう。
免許証の写真=本当の顔とはいえない!ポイントを押さえて自信が持てる証明写真にしよう!
免許証の写真は流れ作業で撮影するため、写真写りが悪くなりがちです。
しかし、数年間使うことになる免許証だからこそ、気に入った写真を使いたいもの。
免許センターで撮影するときには、今回ご紹介した改善策を参考にしてみてはいかがでしょうか。
それでも満足いく写真が撮れないという人は、あらかじめ自分が気に入った写真を準備して再交付手続きをするというのもひとつの方法です。
ご紹介したポイントを押さえて、運転免許証の写真を満足いくものにしてください。
- 免許証の写真が本当の自分なのかとびっくりしてしまう人や不満に感じている人が多い
- 運転免許証の写真は流れ作業のなかで撮影することもあり、写真写りが悪くなりがち
- 顔色が悪く見えないよう、肌を明るく見せるように工夫して撮影に臨むと良い
- どうしても写真が気に入らない場合は、持ち込んだ写真で免許証の再交付も可能