パスポート写真は眉毛が隠れても大丈夫?前髪で隠れるときの対処法も紹介
パスポートは海外で唯一の身分証となる大事なものです。
そのため、パスポート写真には本人確認を行うための細かいルールが設けられています。
しかし写真を撮るときに前髪で眉毛が隠れても良いのか、どんな服装が良いのかなど気になる人も多いのではないでしょうか?
本記事では、パスポート写真のルールや前髪で眉毛が隠れるときの対処法について解説していきます。
海外旅行や出張などのスムーズな準備のためにも、パスポート写真を撮る前にぜひチェックしておきましょう。
パスポート写真は眉毛が見えているのがベター
外務省によるパスポート写真についてのお知らせに、眉毛が見えていることが必須であるとは記載されていません。
しかし、住民登録している都道府県のパスポート申請窓口によっては、眉毛が見えていなければならない場合もあります。
確実にパスポートの申請を進めるのであれば、眉毛がしっかりと見えているのがベターと言えるでしょう。
自動化ゲートが判断できる顔写真でなければならない
近年、出入国審査の時間を短縮させるため、顔認証による自動化ゲートが多く採用されています。
そのため、自動化ゲートの顔認証が適切に行われるよう、写真のサイズだけではなく髪型や服装なども国際規格にしたがう顔写真でなければならないのです。
ビザ申請用の写真は特に注意が必要
パスポート用に撮影した写真をそのままビザ申請に使用する人も多いでしょう。
しかし、渡航先の国によってはパスポートの申請よりも厳しいルールが求められるので注意が必要です。
たとえば、フランスだとビザ申請時の写真は「顔全体が分かるように、眉毛がきちんと見えており、髪の毛を耳にかけた状態の写真が必要」という規定があります。
また、中国ビザの申請に必要な写真はさらに厳しく、前髪で額が隠れた写真は不可。
額が80%以上見えるよう、整髪料を使用して前髪や髪型を固定するなど細かなルールが設けられています。
パスポート写真撮影時に眉毛をしっかり見せる方法
眉毛が見えるように前髪をセットするにはどうしたら良いのでしょうか?
前髪が短い場合はヘアスプレーやヘアワックスなどの整髪料で前髪を流し、眉毛にかからないように固定してください。
前髪が長い場合は、前髪を横に流してヘアピンで留めておきましょう。
前髪で眉毛が隠れないようにするときのNG例
前髪を固定するときに注意が必要なのは、何を使って髪留めするのかという点です。
ヘアバンドやカチューシャでも前髪を上げられますが、パスポート写真の規格では頭部が隠れるものはNGとなっています。
同様に、ヘアピンも装飾が過度なものは目や耳を隠してしまうためNGです。
黒や茶などの細いアメピンで髪を固定するのが無難でしょう。
パスポート写真を撮るときの身だしなみ
パスポート申請時の写真は髪形や服装にも細かいルールがあるため、不適切な写真は撮り直さなくてはならないケースもあります。
パスポートの発行に時間がかかると、予定していた海外旅行の日程に間に合わないという恐れも。
申請するときの審査をスムーズにクリアするためにも、写真撮影時の身だしなみについて、注意点を確認しておきましょう。
輪郭や目が髪で隠れないようにする
パスポート写真は目や耳、輪郭など顔のパーツを隠さないことがポイントです。
そのため、前髪だけではなく髪型にも注意しましょう。
輪郭が隠れないよう、髪を耳にかけて顔全体が写るようにしておくのがおすすめ。
髪が長い人は前に垂らすと輪郭を隠してしまう恐れもあるので、肩の後ろに流しておくのがベターです。
カラーコンタクトレンズはNG
最近では、瞳を大きく見せるためにフチ付きのコンタクトレンズやカラーコンタクトを使っている人も多いでしょう。
しかし、出入国審査の本人確認では瞳の色や大きさも重要です。
そのため、カラーコンタクトをつけていると入国拒否されるかもしれません。
普段カラーコンタクトを使っている人は外して撮影するのが無難です。
視力が悪く、度入りのカラーコンタクトを使用している場合は、クリアレンズのコンタクトを用意するか、撮影時だけカラーコンタクトを外すなど工夫すると良いでしょう。
メガネは反射やフレームの位置に気をつける
外務省によるパスポート写真の規格では、メガネの着用は認められているものの、外した顔写真が推奨されています。
着用する場合、フレームが大きかったり照明がメガネに反射していたりすると目の印象が分からなくなるため注意が必要です。
普段サングラスや色付きのメガネをかけている場合も気をつけなくてはいけません。
医療上必要ではない限り不適当とされています。
メイクはナチュラルに
パスポートの有効期間は5年か10年なので、できるだけきれいな状態で撮っておきたいと思う女性も多いのではないでしょうか。
しかし、実際の容姿と写真が違いすぎるほど厚化粧では、出入国審査に通らない恐れもあるので注意が必要です。
特に海外への旅行はフライト時間も長いため、極力メイクをせず飛行機に乗る人も少なくありません。
そのため実際の容姿と差がつかないように、パスポート写真はできるだけナチュラルメイクに仕上げることを意識しておくと良いでしょう。
パスポート写真を撮るときのダメな例と注意点
厳しい国際規格があるパスポート写真は撮るときに、髪型や服装などの身だしなみ以外にも気をつけなければいけないポイントがあります。
ここでは、写真自体のクオリティや撮影時の背景など、パスポート写真のNG例をさらに解説していきましょう。
背景との境目が分かりやすい服装を選ぶ
パスポート写真の背景は、グラデーションではなく均一無地の淡い色とルールが定められています。
そのため、背景に埋もれないような服装を選ぶことが重要です。
男性は背景色に考慮した明るめのシャツを着ると、さわやかな印象になります。
女性も明るい色のトップスを着ると、肌がトーンアップするのでおすすめです。
パスポート写真は履歴書の証明写真ではないため、スーツのようにかしこまった服装にする必要はありません。
また、タートルネックやパーカーなどで顔の一部が隠れない清潔感のある服装を意識しましょう。
顔の向きや表情に気をつける
顔が微妙に横を向いていたり傾いていたりする写真も、不適当と見なされて撮り直しになる可能性があるので注意しなくてはいけません。
就活用で使う写真のような、にこやかな表情もNGです。
口角が上がっているなど、平常時の見た目と著しく異なるものは撮り直しの可能性もあるため、自然な顔で撮影するのがベターでしょう。
過度な加工はNG
最近はアプリなどで画像を加工して目を大きくしたり、肌をきれいに見せたりするレタッチも簡単にできるようになっています。
しかし、パスポート写真では本人のイメージを変える加工はNG。
長く残るからこそキレイに整えたいものですが、美白処理やシワやほくろの修正なども不可なので注意しましょう。
撮影時の手ブレや画像ノイズがないか確認
パスポート写真は本人確認ができる鮮明さが重要となるため、手ブレやピンボケはご法度です。
また、撮影した写真を印刷するときにも気をつけなければいけません。
プリントアウトした写真にインクのにじみやノイズが入ってしまっていてもNGです。
セルフで撮影する場合は、クオリティだけではなく印刷した写真の品質にも注意する必要があります。
自信がない人はフォトスタジオなどの店舗でプロに撮影してもらうのがおすすめです。
パスポート写真は眉毛が重要!正しい写真でスムーズに海外旅行の準備を進めよう
パスポート写真は出入国審査などで本人を確認するための重要な役割を果たします。
そのため、眉毛がしっかり見えるなど、顔全体がハッキリ分かる写真であることが大切です。
パスポート写真を撮影するときには、目・鼻・耳・輪郭など顔のパーツが隠れないように髪型を整えましょう。
そのほかにも細かいルールが多いため、今回の記事を参考に撮影前にNGポイントをチェックして、スムーズにパスポート申請を進めてください。
- 出入国審査の自動化ゲートが認証できるように顔がはっきり写っている必要がある
- 眉毛が写っているとベターなので整髪料やピンで前髪を固定する
- 実際の印象と大きく差がないようカラーコンタクトはNG
- 過度な画像加工をせず鮮明に写っている必要がある