証明写真でピアスの着用はNG?基本的なルールや外せないときの対処法を解説
証明写真を少しでもおしゃれに見せたい理由から、ピアスなどのアクセサリーを着用したままの撮影を考える方もいるでしょう。
しかし、証明写真は用途や目的ごとに認められている規格が異なります。
こちらの記事では、証明写真におけるピアスの着用可否やその理由について解説。
証明写真を撮る予定がある方は、使用する用途や目的に合わせて役立ててくださいね。
証明写真はピアスを着用したまま撮ってもいい?
証明写真におけるピアスの着用可否は、用途や目的によって異なります。
そのため、ピアスの着用が認められているケースもあれば、好まれないケースも。
また、大きさやデザインなどによっても判断はわかれるところです。
ここでは、証明写真においてピアスの着用がOKなシーンとNGなシーンをそれぞれ確認していきましょう。
証明写真でピアスOKなシーン
- パスポート
- 運転免許証
- マイナンバーカード
パスポート・運転免許証・マイナンバーカードなど身分証明書として使用する証明写真は、それぞれサイズや撮影時期、撮影条件などの細かい要件が定められています。
しかし、いずれの証明写真も、写真の要件にピアスの着用可否は写真の要件に記載されていません。
つまり、ピアスによって著しく顔の輪郭が損なわれていなければ、着用したまま証明写真を撮影してもOKということ。
というのも、ピアスの着用により身分の証明が困難になることはほとんどないと考えられているためです。
ただし、肌の一部に見えるものや、皮膚を覆うサイズのピアスは規格外と見なされ、身分証明書としての申請が通らなくなるケースがあります。
ピアスの着用が認められている証明写真の場合でも、小ぶりでシンプルなデザインのものや、明らかにアクセサリーとわかるものを選ぶのが無難です。
証明写真でピアスがNGなシーン
- 履歴書全般(アルバイト、就活、転職など)
- 大学受験
履歴書や大学受験用の証明写真では、基本的にピアスを外して撮ることが推奨されています。
特に就活や受験では、会社や大学にふさわしい身なりをしているかが重視される項目の1つ。
ピアスの着用有無が合否に直結するわけではありませんが、面接官や採用担当者に何らかの影響を与える可能性は高いでしょう。
特に志望する業界や大学によっては、ピアスの着用が「不真面目」と見なされることも。
だからこそ、選考において不利になる可能性があるピアスは、外しておいたほうが無難とされています。
証明写真撮影時にピアスを外せない・穴が目立つときの対処法は?
証明写真を撮る際に「ピアスを開けたばかりでファーストピアスが一定期間外せない…」「ピアス穴が目立つ…」などで、困った経験をした方もいるかもしれません。
ここでは、ピアスが外せない・穴が目立つ場合の対処法をいくつかご紹介しましょう。
テープやシールで隠す
ピアスや穴を隠す方法として有効なのが、医療用テープやタトゥーなどを隠すシールを活用すること。
特に最近では、ピアス穴を隠すために便利なフェイクシールが販売されています。
こういった商品はテープ自体が薄くカラー展開も豊富であることから、違和感なくピアスや穴を隠せるのが特徴です。
ファンデーションでテープと肌の境目をなじませると、より自然に仕上がるでしょう。
一方、家にあるもので代用する場合は、絆創膏がおすすめ。
絆創膏には傷を覆うパッドの部分と粘着テープの部分がありますが、粘着テープがピアスにくっつくと剥がす際に痛みが生じます。
パッド部分のみがピアスに当たるようにして、粘着テープの部分を耳たぶに貼りつければ、痛みを伴わずにフェイクシールとして代用が可能です。
コンシーラーで隠す
ピアス穴を隠す方法としては、コンシーラーもおすすめ。
塗るだけで簡単にピアス穴が隠せるため、既にコンシーラーを持っている女性にぴったりの方法です。
塗る際は、少量のコンシーラーを手に取り、ピアス穴を塞ぐイメージで隠すのがポイント。
コンシーラーが上手くなじまなければ、上からファンデーションを重ねることで自然に仕上がります。
ただし、コンシーラーやファンデーションをピアス穴の中まで塗ると、雑菌が入り込むこともあるため、注意が必要です。
コンシーラーやファンデーションを塗った後はなるべくピアス穴に触れないようにし、証明写真の撮影が終わったら速やかに消毒ジェルなどで殺菌しましょう。
加工や修正をして隠す
上手くピアス・ピアス穴が隠せなかった場合でも、最近では加工や修正(レタッチ)ができるアプリやソフトが充実しています。
自宅でも画像の加工・修正はできますが、フォトスタジオは撮影やレタッチのプロが在籍しているのが魅力。
ピアス・ピアス穴のぼかし以外にも肌の補整からしわの除去まで、理想的な仕上がりを実現してくれるでしょう。
自撮りする方向けに無料で使用できる加工アプリもありますが、より細かい修正や自然な加工にこだわりたい場合はプロに任せるのが安心です。
証明写真を撮る際にピアスの着用以外で注意すべきポイントは?
証明写真でよりいい印象を与えるには、ピアスの着用以外にも気をつけたい注意点がいくつかあります。
特に受験や就活は、自分の人生に関わる重要な場面です。
証明写真で不利になることがないよう、撮影時に注意しておきたいマナーや好印象を与えるコツについて説明しましょう。
表情
就活や受験用の証明写真は、採用担当者や面接官が受ける第一印象を大きく左右します。
表情を作る上で大切なポイントは顎の位置・目線・口角の3つです。
以下3点を意識して、自然で明るい表情づくりを心がけてみてください。
-
- 顎の位置
顎が上がっていると目線が下を向くため、相手に偉そうな印象を与えます。
顎を引きすぎると二重顎になったり、睨んだりしている印象につながることも。
カメラと視線が同じ位置になるよう椅子を調整し、少しおでこを前に出す感覚で顎を軽く引くのがベストです。 - 目線
目は普段よりも力を入れて、意識的に大きく開くのがコツ。
瞳に光が写り込むことで、イキイキとした明るい表情を演出できます。 - 口角
口角が下がっていると不機嫌な印象を与えかねないため、口角は適度に上げましょう。
上げるのが苦手な方は、「い」と言った後に優しく唇を閉じると自然な微笑みが作れるはずです。
- 顎の位置
姿勢
表情に意識を向けても、姿勢が伴っていなければ相手にいい印象は与えられません。
証明写真を撮る際は、両肩の高さを揃えてピンと張った背筋をキープすることが大切です。
そのためには、着席したらお尻を背もたれに向かってぐっと引き、両肩を開くようにして胸を張るのがポイント。
このときリラックスして肩の力を抜くと、胸が張りすぎずきっちりとした印象を与えられます。
また、上半身しか写らない証明写真では、左右の肩が異なる位置だとだらしない印象を与えるため、両肩の高さが揃うように意識することも重要です。
スピード撮影機では、自分でカメラの映像を見ながら歪みを調整する必要がありますが、的確な指示が欲しい場合はフォトスタジオで撮影するといいでしょう。
服装
履歴書・受験用で使用する証明写真では、服装も気をつけたいポイントの1つ。
女性の場合は、スタンダードな2つボタンのスーツジャケットか、堅実な印象を与える3つボタンのスーツジャケットがおすすめです。
インナーについては真面目な印象を与えるためにも、胸元が大きく開いたブラウスは控えましょう。
一方男性は、カジュアルなボタンダウンシャツや、色・柄が派手なネクタイは避けるのが無難。
シャツのボタンを上まで閉め、結び目が大きくなりすぎない「プレーンノット」か「セミウィンザーノット」できっちりとネクタイを締めましょう。
髪型
髪型は男女で注意すべきポイントが異なりますが、基本的には清潔感があり顔がしっかりと見えていればOK。
特におでこや眉毛を見せることで、相手に明るい印象を与えられます。
前髪を横に流したり整髪料で固定したりするなどで、表情が見えるようにしましょう。
ロングヘアの女性は顔にかからないように髪をまとめ、男性もサイドヘアのボリュームを抑えて耳が見えるようにスタイリングするのが基本的なマナーです。
メイク
女性は、淡い色のリップやチークでナチュラルメイクを心がけましょう。
マスカラの重ね塗りや色の濃いアイシャドウは、派手な印象を与えるためNG。
また、肌荒れや目の下のクマはコンシーラーでうまく隠しておくと健康的に見えます。
おしゃれではなく、身だしなみを整えるという観点でメイクするのがポイントです。
加工・修正
証明写真における加工・修正は、はねている髪の毛や肌トラブルを隠すために有効な方法です。
とはいえ、本人と見分けがつかないレベルでの加工・修正はNG。
顔の輪郭を大きく変えたり、目や鼻といったパーツを変形したりなど、やりすぎた加工は相手に不信感を与えます。
Photo studio ToreTeru(フォトスタジオ トレテル)は、プロが修正する証明写真館です。
“絶妙に盛れる”をコンセプトとしており、自然で美しい仕上がりをサポート。
AIやアプリでは実現できないような、自然な加工・修正を実現します。
身分証明書に使用するものから履歴書に使用するものまで、用途に合わせて修正レベルを選べるため、納得のいく証明写真が撮影できるはずです。
証明写真の使用シーンによってはピアスの着用OK!外せない場合は隠して撮影しよう
証明写真は用途や目的により気をつけたいポイントが異なりますが、基本的に身分証明書に使用する場合は、ピアスを着用したままでOK。
一方、アルバイトや就活、受験で使う際の証明写真は、ピアスの着用はNG。
何らかの事情でピアスが外せない場合や、ピアス穴が目立って困る場合は、テープやシール、コンシーラーなどでうまく隠すことをおすすめします。
用途や目的に応じたマナーを守り、納得のいく一枚を撮影してくださいね。
- パスポートや運転免許証、マイナンバーカードに使用する証明写真は、小ぶりでシンプルなデザインのピアスなら着用したままでOK
- 第一印象が評価対象の1つとなる履歴書全般・大学受験用の証明写真は、ピアスは外しておくのが無難。
- ピアスやピアス穴を隠すには「テープやシール」「コンシーラー」「加工・修正」などの方法がある
- 証明写真を撮る際は、ピアス以外に表情や姿勢、髪型、服装などにも気をつけることが大切